結論。 面接評価は「①国の採用ガイドライン(評価FMT)/②各自治体の採用広報/③一般的に評価される公務員像・学生社会人像」に収束する。本仕様は、このうち差別化が実際に宿る②の中核=各自治体の「課題・SWOT・施策」を分析カルテ化し、受験生の志望動機(rubric D1)に接続するデータ層の本番仕様である。パイロット4自治体で型を実証済み。
1. 全体像 — 指導ベースロジックの3層
評価の「物差し」は全国共通(国が握る)で、自治体差は表層。差別化は施策への接続に宿る(外部高度推論 sol の独立検証で確認)。層ごとに揮発性が違うため分離し、独立更新できる形にする。
rubric_v0(D1〜D7・敏決裁済)。共通の採点軸。既に符号化済み。更新:指針改訂・人事院変更(数年に1回)
更新:年度替わり・content_hash検知
更新:年1回見直し
2. 差別化がどこに宿るか(実データの結論)
求める人物像を68自治体で収集した結果、人物像タグは15語彙に強く収斂(挑戦72%・主体性60%・使命感52%・県民目線51%…)し、しかもこれは rubric の D1〜D5 とほぼ1:1。generic タグは差別化にならない。
差別化は sol 検証の通り、rubric D1 の一本鎖に宿る:
= catchphrase の復唱は D1 の証拠にならない。効くのは「課題・施策・権限」への接続。だから施策カルテが「なぜうち」エンジンの燃料になる。
3. カルテの本番仕様(出力=1自治体2ファイル)
① <slug>.policy.json — 自治体分析カルテ
- vision:catchphrase(人物像由来)+総合計画の将来像
statement_verbatim - policy_domains[]:5〜8分野・各2〜4施策・総20〜26。施策名 verbatim + summary + source_url + source_page
- analysis.challenges:総合計画「現状と課題」からfact抽出+出典頁
- analysis.swot:強み/弱み/機会/脅威。各項目に
type(fact|inference)とbasisを必須。inference も fact に接地・創作禁止
② <slug>.coaching_demo.md —「AIが調べ・本人が繋げる」実演
職種別(行政事務/技術/福祉 等)に、①効く施策3つ(fact+出典)→ ②課題/SWOT接続材料 → ③D1問い返しプロンプト(答えは書かない) → ④rubric D1鎖への注記。
⚠️ 志望動機の完成文は書かない。 渡すのは弾(施策fact)と問い。丸写し攻略(sol が指摘した最大の失敗モード=精密に見えるが実選考と未校正な点数の量産)を構造で回避する。
4. パイロット実証(8自治体・型は確定)
都道府県・政令市・特別区・広域道・離島県まで多様な8タイプで検証。合計 施策191/課題45/SWOT87。7/8がgold standard、横浜のみ対照区。
| 自治体 | 分野/施策 | 課題/SWOT | 出典頁 | 取得法・特記 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 名古屋市 | 7 / 26 | 6 / 12 | ✓ | PDF直抽出 | gold |
| 神奈川県 | 7 / 23 | 8 / 11 | ✓ | 文字化けPDFをvision OCR突破・旧2012版を排除 | full |
| 特別区 | 8 / 21 | 6 / 11 | ✓ | 総合計画不在→特別区長会で代替・"どの区/課題か"を毎回問い返し | full |
| 東京都 | 7 / 23 | 4 / 12 | ✓ | 旧「未来の東京」→最新「2050東京戦略」に差替・目標の現状値×目標値の乖離=課題を抽出 | full |
| 北海道 | 8 / 24 | 7 / 12 | ✓ | 広域・寒冷地・複合災害の固有課題/自らページ番号ズレを検出修正 | full |
| 札幌市 | 8 / 25 | 6 / 15 | ✓ | 冬季五輪招致「停止」を突合し現況反映・除雪費189億をSWOT化 | full |
| 沖縄県 | 8 / 25 | 8 / 14 | ✓ | 米軍基地70.3%集中・37離島・所得全国最下位=固有性最大でも機能 | full |
| 横浜市 | 7 / 24 | 0 / 0 | △ | WebFetch要約(対照区) | 要PDF再取得 |
横浜は WebFetch 経由のため「PDF直抽出でない場合に品質(逐語性・出典頁)が落ちる」ことを示す対照区。本番はPDF直抽出に統一する。固有性の高い沖縄・北海道でこそカルテが強い"なぜうち"の弾になることを確認。
5. 収集規律(パイロットで確立)
データ取得
- PDFを pdftotext -layout で直抽出(WebFetch要約は不可=逐語性/頁引用が落ちる)
- 文字化け/画像PDFは pdftoppm→vision OCR(神奈川で実証)
- 最新版を検証(神奈川は旧2012年版を排し令和6年版に差替)
品質・倫理
- fact/inference峻別・出典頁・数値は原文から・捏造禁止
- 未取得は空+note(正直に)/競合ブログの解釈は入れない(公式一次のみ)
- 特別区型:総合計画が無い共同体は代替一次資料+「どの区/どの課題か」を毎回問い返し(汎用作文化の防止)
6. アーキ結線(sol設計準拠)
総務省資料は「商品範囲・質問形式」の設計根拠には使うが、個別受験者の点数や重みは決めない。共通なのは「評価する能力の語彙」であって「合否を決める計算式」まで共通とは未証明(sol)。
7. Tier A 横展開&フライホイール
47都道府県+政令市20+中核市62。受験人口の大半をカバー。フォーム57・人物像68・パイロット4を捌いた地域別並列部下(ネスト委譲禁止)をそのまま流用。
裾野=ユーザー投稿フライホイール
中核市未満は「AIが調べ・本人が繋げる」UXでユーザーが自分の志望自治体の施策を投稿→user_reported→公式照合で昇格。丸投げユーザーの"調べてくれ"要求すら、on-demand取得→コーパスに還流し裾野を埋める。
鮮度更新
施政方針/予算=年次(毎春)、総合計画=content_hash で改定検知。層分離により L2(年次)だけ差し替え、L1(背骨)は不変。
8. ユーザー理解 — 市場データが商品仮説を裏打ち(L3の入口)
マイナビ「2027年卒 大学生公務員のイメージ調査」(n=1,645・2026年1月)
- 公共への志(=rubric D1 公務志向)が、続ける人と脱落する人を分ける決定因子。 我々の「施策カルテ→D1接続」エンジンが強化するその軸が、市場データで"定着と合否を分ける因子"と確認できた。
- 「仕事内容を知る機会」需要(32.8%)+「公務員の仕事情報が民間より"少ない"と感じる72.2%(無関心層75.4%)」に施策カルテがドンピシャ。 民間併願78.9%=民間就活融合の裏付け。インターン参加率は調査開始以来初の減少(18.3%)。
- ポジショニング(敏の台本論で補正):トップ志望理由は依然「安定・休日」、志望喚起条件1位は「待遇改善」34.9%=大多数は公共志向で動いていない。だが就活は"建前でも受かる台本"を全員が欲しがる茶番であり、動機の真偽に関係なく全員が"通過台本"を必要とする。ゆえにICPは狭くない——「なぜうち/公共志向の言語化」は広い需要。我々は"志を作る"のでなく"受かる台本作り"を提供する。
フル統計PDF(40頁・ウエイトバック集計)を reference/market_research/ に保管。L3(就活動向・学生像)+各事業の戦略材料としてストック。
9. 判断いただきたい次の一手
| # | アクション | 効き |
|---|---|---|
| 1 | Tier A 横展開GO(129自治体へカルテ並列生成) | 価値最大・実証済みの確度 |
| 2 | 横浜を PDF直抽出で再取得(4件を仕様パリティに) | 横展開前の仕様固め |
| 3 | L3(就活一般論・区分別評価期待)の構造化 | 三層の最後の穴埋め |
推奨:(2)で仕様を1本の完成形に固め → (1) Tier A横展開、の順。(3)は並行可。